当セラピールームでは、人生の中で直面する様々なお悩み(夫婦・親子問題、子育ての問題、嫁姑問題、職場の人間関係、生きる希望が持てない、何をしても楽しめない、幼少期のトラウマからなかなか解放されず何事もうまくいかない…etc.)はもちろん、愛する人との別離をご経験された方の悲嘆を癒すグリーフケア(grief care)にも力を入れて取り組んでおります。
大切な人との別離は、人が生きていく上で最も苦しいことの一つです。
しかし、生きている限りは逃れられないことであり、残された者はその苦しみを乗り越えて生きていかなくてはなりません。
悲嘆は少しずつ時間が癒してくれますが、悲しみは癒えても喪失感や虚しさから抜け出せず、後悔や罪悪感で前に進めなくなることもあるでしょう。そのような時は一人で抱え込まず、周囲の人を頼って下さい。素直に苦しい胸の内を話すことが癒しの第一歩となります。最後まで言葉を遮らず聴いてくれる人は周りにいますか?
ここで重要なことがあります。もし今あなたが惨めさ、人生の苦々しさを感じていらっしゃるなら、それは大切な存在がいなくなったことが全ての原因ではないかもしれません。それ以前から抱えてこられた心の中の負の蓄積があなたを前に進ませないように阻んでいることもあります。グリーフケアをきっかけにして、クライアントさんが負の感情を解放し、残りの人生をより充実した喜びあるものにされていかれることこそが最終的な願いです。
ちなみに私の場合、主人がこの世を旅立ったからこそ、不思議な流れでこのお仕事に携わることができているとも考えられます。主人が健在であったなら、「依存」のステージのまま成長することから逃げていたかもしれません。現在はそれぞれの想いを抱えたクライアントさん方と出逢い、一喜一憂しながら、勉強させて頂いていることを実感しております。ですから、大変辛い出来事ではありましたが、この道を与えてくれた導きに感謝しております。
人生最大のピンチの中で受け取ったチャンスや恵みを、是非クライアントさんにも受け取ってもらえたらと思うのです!
最後に…
Healing Room Grace天恵ではクライアントさんのペースを大切に、悲しみを共有して生きる希望と力を取り戻す一助となるようなカウンセリングをさせて頂けたらと思っております。
ただし、終始カウンセラーは「自己一致」(内側で感じていることと表現していることが同じであること)の状態でいることを基礎としてカウンセリングを進めてまいります。その為、カウンセラーの直感を駆使し、真実はどこにあるのか?を探る助言を必要に応じてさせて頂くこととなりますので、その点はご了承下さい。
クライアントさんご本人も気づいていない本当の気持ち、願いも出てくるかもしれません。偽りのない真の自分と出会うことは、目から鱗が落ちるような清々しい体験です。「苦しい!もう耐えられない!」という時にこそ、人生の転換期が訪れています。
自分を癒す準備が整った時、最初は苦しく感じるものです。(経験済み)
誰かに心から援助を求めることに抵抗がなくなった時、その方はすでに変わろうとしています。過去の辛い記憶とパターンに気づいて、深刻さを手離し、希望に変えていきましょう。幸せになる為には少しばかり勇気と覚悟が必要なのですね。
このように、クライアントさんの「顕在意識と潜在意識の統合」のお手伝いをさせて頂きますが、良い変化が起こった場合、すべてはクライアントさんの心の力によるものです。包み隠しのないオープンな対話の中にこそ、新たな一歩のヒントがあるものです。