静岡市生まれ。
大学・大学院で社会学を専攻する。
大学院では社会病理学に興味を持ち、更生保護教育の研究をする。
保護司、弁護士へのインタビューを通して、贖罪教育の大変さを痛感するが、苦心しながらも誠実に少年たちと向き合われている姿に感銘を受ける。裁判の傍聴も一年ほど経験。
また、犯罪被害に遭われた方たちの声も聴かせて頂く機会が何度かあり、一生消えることのない怒りと悲しみにかける言葉が見つからず、ただ聴かせて頂くことしかできなかった。
大学卒業後に名古屋大学医学部付属病院の研究室の秘書として二年間勤める。
秘書を辞職した後に猛勉強をして大学院を受験し、学生をしながら大学病院時代に出会った内科医の主人と結婚。
数年間は学生と主婦の両立の穏やかな生活を送る。
主人が国内留学をする為に東京の大学病院へ。
1年半ほど東京と名古屋を行ったり来たりする。
そんな中、突然主人の病気が発覚する。すでにステージ4。
最初の闘病生活は、愛知県がんセンター中央病院での抗がん剤治療2クール以外は自宅での自然療法を選択。
がんセンター中央病院の院長先生だった篠田雅幸先生(2016年においても現職)は病室に毎日来て下さって本当に温かな言葉をかけて頂く。
「すべてを受け止める」という本人の強い希望で、痛み止めを一切使用しなかった為、手足のマッサージや足浴やアロマテラピーなどで支える日々…。
そして、がんセンターを去り、自然療法を始めた頃に「看病も楽しんでやりなさい!」と笑顔でおっしゃってくれた気功家の中健次郎先生と出会う。
この言葉がなければ、主人の度重なる大出血や痛みに苦しむ姿と向き合えなかったかもしれない。また、救急搬送で名古屋大学医学附属病院のICUに運ばれた時も、泣きながら中先生と奥様に電話で温かく励まして頂いて乗り切る。
ICUにはお年寄りから赤ちゃん、小さな女の子もいて、淡々と自分の状況を受け止めて懸命に生きている姿を見て涙が止まらなかった。今まで見たことがなかった世界にいるような不思議な感覚。スタッフの方たちも素晴らしかった。
退院後、最後の1年は24時間介護(要介護5)となる。
気管切開手術をした為、声が聞けなくなる。
会話は筆談。筆談ノートでケンカも。
ほとんど眠れず、外出もできなかったが、二人で過ごした喜怒哀楽のすべては本当にかけがえのない宝物。
貴重な体験をさせてくれた主人に、出逢ってから亡くなる最後まで、大きな慈愛で包んでくれた主人に心から感謝。
主人が他界。
その後半年間ほどは悲しみと喪失感、介護疲れで体調不良の毎日を送る。
苦しんでいる人の役に立ちたいと医師となった主人の遺志を継ぐ為、私にも何かできることはないか?と心理学の大学院を受験しようと思い、通信制予備校で勉強を始める。
しかし、「臨床心理士の資格を取るよりも、研究者になるのはどうですか?」と母校の心理学研究科の教授に説得され、大学院に進むのをひとまず断念。
独学で心理学(心理学概論から始まりRogers,C.Rのクライアント中心療法やアドラー心理学など)、大阪にあるOHTSでハコミセラピーを学ぶ。
ビワの葉温熱療法普及会認定指導員、アーユルヴェーダアドバイザー(JAPA認定)
グリーフケアを始め、ご病気の方、生き辛さを感じている方たちの心身のサポートをする為にHealing Room Grace~天恵~を始める。
さらに、2013年からは特技のピアノや声楽を生かして病院や介護施設、健次郎先生の気功講習会や治療家の松浦一幸先生のセミナーなどで音楽療法としての活動もさせて頂くようになる。歌を通してクライアントさんの心を和ませ、励ますことが少しでもできることが一番の喜びでもあり、その為には心を綺麗にする為に1日わずかでも冥想をして自分の心の気づきを絶やさないよう励んでいる。
また、現在もクラッシックの音楽家の先生から専門的な声楽のレッスンを受けて研鑽を積んでいる。
これまで来て頂いたクライアントさんや付き添いのご家族の皆様に大変可愛がって頂きましたうさぎのぷっくんは2015年11月26日に9歳の寿命を安らかに終えました。
ぷっくんなりに精一杯クライアントさんたちを励まそうとしている姿はとても健気でした。私も心優しいぷっくんから元気をもらい、教わったことはたくさんあります。
スパンク(2015年2月14日享年11~12歳?)はゴミ屋敷でご飯をもらえずいつも短い鎖に繋がれた子でした。ご縁があって共に暮らすこととなり、スパンクとの楽しい日々を過ごして1年が経ち、すでにフィラリアという治らない病気に罹っていたことが判明しました。2年間一緒に過ごした時間は本当に楽しくて、心の中の宝物です。亡くなる一週間前まで元気にお散歩に行き、苦しむことなく穏やかに天国に逝きました。
飼い主さんから無視され続け、地獄のような苦しみの中に長年生きてきたにも関わらず、老犬なのに「子犬ですか?」と聞かれるほど無邪気なスパンクの表情に癒される方は多く、ぷっくんに負けないぐらいファンも多かったです。あるクライアントさんはスパンクの姿に励まされて社会に一歩踏み出す勇気をもらったとおっしゃっておりました。
この子たちを可愛って下さったすべての方たちに感謝申し上げます。僕たち幸せだったよ、ありがとう♪